【小説レビュー】死に至る恋は嘘から始まる(著:瀬尾順)

書評

皆さん、死ぬほど愛している人はいますか??

彼女いない歴〇年の私は、いません!!

しかし、物語の中だけでも燃えるような恋をしてみたいものです・・・

というわけで、今回は『死に至る恋は嘘から始まる』(著:瀬尾順、新潮文庫)を紹介したいと思います!!


こんな人におすすめ!


トラウマを抱え、孤独に生きたい少年「永遠」と、
傍若無人で自分のことを人魚という不思議な少女「刹那」の恋愛ストーリーです。
(対照の名前が一体何を暗示しているのか・・・)

刹那が永遠のクラスに転校してくるわけですが、刹那が永遠に一目惚れし猛アタックをしかけます。

けれども、永遠には初恋の人が自殺したトラウマを持っていて、刹那と関わろうとしません。

しかしある日、永遠は刹那に「一週間だけ恋人になる代わりに、最後に殺して欲しい」と申し出、
付き合いが始まりました・・・

永遠はどうして死にたがるのか、初恋の幼馴染はなぜ自殺したのか、そして刹那は何者なのか。

物語の結末を知ると、納得とやるせなさが混じったような感傷的な気持ちになります・・・   

このお話の面白いところは、登場人物の印象が二転三転するところです。

「こいつ、味方だと思っていたけど実はヤバいやつじゃね・・・?」
みたいなのが終盤にかけてどんどん暴かれていく中で、
永遠と刹那の死をかけた恋の最後を、見届けて欲しいです!

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